たきざわ法律事務所

【2025】キャリコネの口コミは削除できる?削除のポイントを弁護士がわかりやすく解説

この記事を書いた弁護士は…

 

 

 

 

 

 

 

キャリコネとは、社員や元社員が勤務先や元勤務先の情報を投稿する口コミサイトです。年収や賞与(ボーナス)のほか、企業の評判や面接対策などが投稿されます。

 

実際にその企業への勤務経験がある人による投稿は、求職者や転職希望者にとって非常に有用といえるでしょう。その反面、キャリコネによくない口コミが投稿された場合には自社の求人活動に悪影響が及ぶ可能性もあります。

 

では、キャリコネに投稿された自社の口コミは、削除できるのでしょうか?また、キャリコネの口コミを削除したい場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?

 

今回は、キャリコネに投稿された口コミ削除の可否や削除の方法、削除請求をする際の注意点などについて、弁護士がくわしく解説します。

 

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キャリコネの口コミは削除できる?

 

キャリコネの公式サイトによると、たとえ口コミの対象となっている企業であっても、口コミを自由に削除することはできません。ただし、キャリコネの「利用規約」に反していることをキャリコネ側が確認できた場合に限り、削除をするとされています。

 

キャリコネの口コミを削除する3つの方法

 

キャリコネの口コミについて削除請求をするには、どのような方法があるのでしょうか?ここでは、主な削除請求の方法を3つ解説します。

 

キャリコネに自分で削除請求をする

 

1つ目は、キャリコネに自分で削除請求をする方法です。キャリコネは公式ホームページ内に「削除依頼フォーム」を設けており、ここから削除を依頼することになります。

 

ただし、先ほど解説したように、削除依頼をしたからといって必ずしも投稿が削除されるとは限りません。削除されるのは、利用規約に反していると判断された場合に限られます。

 

とはいえ、明らかな名誉棄損や侮辱などの場合を除き、キャリコネ側で投稿が利用規約に反しているか否かを判断することは困難でしょう。そこで、キャリコネへの削除依頼にあたっては、その投稿が利用規約に反しているとキャリコネが判断するために必要な理由や根拠の説明、資料の提出などが必要です。

 

弁護士に依頼してキャリコネに削除請求をする

 

2つ目は、弁護士に依頼をして、弁護士からキャリコネに削除請求をする方法です。

 

先ほど解説したように、キャリコネに削除請求をするためには、投稿が利用規約に反している証拠となる資料を提示したり根拠を説明したりしなければなりません。これを、自社だけで的確に行うことは容易ではないでしょう。

 

弁護士に削除請求を依頼した場合には、弁護士が的確な根拠資料をまとめたり説明文書を作成したりしてくれます。これにより利用規約に反していることが明確に提示できれば、キャリコネが削除に応じる可能性を高めることが可能となります。

 

削除の仮処分を申し立てる

 

3つ目は、裁判所に削除の仮処分を申し立てることです。キャリコネに直接削除を求めても削除に応じてもらえない場合には、仮処分の申立てを検討することとなります。

 

削除の仮処分とは、正式裁判を経る前の「仮」の処分として、裁判所からサイト管理者(キャリコネの運営者である株式会社グローバルウェイ)に対して削除を命じてもらう民事保全手続きです。

 

インターネット上への悪質な投稿は放置すればそれだけ閲覧者が増え、影響が拡大するおそれがあるでしょう。そのため、結果が出るまでに時間がかかる正式裁判ではなく、まずは仮処分を申し立てることが一般的です。

 

仮処分はあくまでも「仮」の処分であるため、サイト管理者が削除に応じない場合には改めて正式な裁判を申し立てる必要があります。とはいえ、裁判所から仮処分命令が出された時点でほとんどのサイト管理者は投稿の削除に応じることから、削除事件で正式裁判にまで発展するケースは多くありません。

 

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キャリコネの口コミを削除したい場合の注意点

 

キャリコネの口コミを削除したい場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?ここでは、主な注意点を2つ解説します。

 

必ずしも削除が認められるとは限らない

 

繰り返しとなりますが、キャリコネの口コミについて削除請求をしたからといって、必ずしも削除が認められるとは限りません。

 

キャリコネに対して直接削除を求めた場合、削除が認められるのは、キャリコネの利用規約に反していることが確認された場合だけです。利用規約(キャリコネID規約)には第12条に次の内容が定められており、これに反するものが削除の対象になると考えられます。

 

  • 会員はキャリコネまたはキャリコネニュースを利用するに際し、次の各号の行為を行うことを禁止します。
    • 同一人物が複数の会員登録を行うこと
    • IDを他人に利用させ、または譲渡すること
    • 本規約又はキャリコネまたはキャリコネニュース内の各サービスの規約に違反すること
    • 公序良俗に反する行為を行うこと
    • 犯罪行為を行うこと及び犯罪に結びつく行為を行うこと
    • 弊社又は他の会員その他の第三者の名誉、プライバシー、知的所有権(著作権、意匠権、実用新案権、商標権、特許権、ノウハウが含まれるがこれに限定されない)その他の権利を侵害すること
    • 他の会員その他の第三者に不利益を与えること
    • 弊社の運営を妨げること、または弊社の信用を毀損すること
    • その他、弊社が不適当と判断する行為

 

一方で、裁判所による削除の仮処分も、必ずしも認められるとは限りません。仮処分命令が出される(つまり、削除が認められる)のは、権利侵害があった場合に限られます。たとえば、名誉を毀損する内容や侮辱的な内容、脅迫や業務妨害にあたる場合などには、削除の対象となります。

 

ある投稿について削除の見込みがあるか否かを判断するには法令への知識や経験が必要であり、自社だけで判断することは容易ではありません。そのため、キャリコネに投稿された口コミでお困りの際には、早期に弁護士へ相談することをおすすめします。

 

削除されると、法的措置の証拠が消えてしまう

 

キャリコネに投稿された口コミが悪質である場合、投稿者に対する損害賠償請求などの法的措置が選択肢に入ります。損害賠償請求とは、違法な口コミの投稿によって自社に生じた損害を、金銭の支払いで賠償することを求めるものです。

 

また、さらに悪質である場合には「名誉毀損罪」や「業務妨害罪」などでの刑事告訴も視野に入ります。

 

しかし、これらの法的措置をとるには原則として相手の身元が分かっている必要がある一方で、キャリコネの投稿者は誰であるかわからない(または、おおよその察しはついても確信が持てない)ことがほとんどでしょう。そこで、これらの前段階として、投稿者を特定する開示請求なども必要となります。

 

これらの法的措置をとるためには、不法行為の証拠がなければなりません。証拠とはつまり、キャリコネになされた投稿そのものや、投稿のURLなどです。

 

そのため、削除請求に加えて法的措置を検討しているのであれば、削除請求をする前に、証拠を十分に残しておく必要があります。削除請求が認められて投稿が消えてしまえば、もはやさかのぼって証拠を確保することは困難であるためです。

 

証拠はスクリーンショットで残すことが一般的であるものの、証拠として不足がないよう注意しなければなりません。自身で証拠を残すことに不安がある場合には、削除請求をする前に弁護士へご相談ください。

 

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キャリコネの口コミ削除を弁護士に依頼するメリット

 

キャリコネの口コミ削除は自分でキャリコネに請求するほか、弁護士に依頼して行うことも可能です。ここでは、キャリコネの口コミ削除を弁護士に依頼する主なメリットを解説します。

 

削除されるか否かの見通しが立てやすくなる

 

キャリコネの口コミ削除について弁護士へ相談することで、削除が認められるか否かの見通しを立てやすくなります。

 

先ほど解説したように、口コミが利用規約違反や権利侵害にあたらなければ、いくら請求をしたところで削除されません。あらかじめ弁護士へ相談することでそのケースにおける削除の可否の見通しが立てられ、見込みの低い削除請求に労力やコストを投じる必要がなくなります。

 

削除請求の代理をしてもらえる

 

裁判所への仮処分申立てはもちろんのこと、キャリコネへの削除請求もワンクリックで簡単に行えるものではありません。利用規約に反していることを示す証拠の提示や、根拠の説明などが必要です。よほど専門的な法務部がある場合を除き、これらを自社だけで的確に行うことは困難でしょう。

 

弁護士に代理を依頼した場合には的確な削除請求が可能となり、削除が認められる可能性を高めることが可能となります。

 

法的措置についてもアドバイスを受けられる

 

キャリコネに投稿された口コミが悪質である場合に損害賠償請求などの法的措置が検討できることは、先ほど解説したとおりです。しかし、損害賠償請求をするためには、権利侵害により損害が生じたことなどを立証しなければなりません。また、損害賠償請求ができたとしても、投じた労力に見合うほどの高額な請求が難しい場合もあります。

 

弁護士へ相談することで、そのケースにおける損害賠償請求の可否について見通しが立てやすくなるほか、損害賠償額の目安額も把握しやすくなります。また、実際に損害賠償請求をすることとなった場合にも、相手方に弁護士から請求をしてもらえるため安心です。

 

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キャリコネの口コミ削除はたきざわ法律事務所へお任せください

 

キャリコネに投稿された口コミの削除でお困りの際には、たきざわ法律事務所までご相談ください。最後に、たきざわ法律事務所の主な特長を紹介します。

 

スピーディーな対応が可能である

 

たきざわ法律事務所の弁護士は比較的年齢が若く、フットワークの軽さを自負しております。そのため、できるだけ早く相談したい」や「夜しか相談できない」など、可能な限りご相談者様のご要望にお応えします。

 

ご相談にあたってご要望がある場合には、お申込みの際にお気軽にお伝えください。

 

難しい言葉を使わずにサポートする

 

せっかく弁護士へ相談しても、一般論に終始したり難しい言葉を並べられて結局何をすべきか理解できなかったりすれば、不満や不安が残ってしまうことでしょう。

 

たきざわ法律事務所ではできるだけ難しい言葉を使わず、個別のケースに即した具体的なアドバイスを心がけています。そのため、「相談してよかった」とのお声を多くいただいています。

 

状況に応じて最適な解決策を提案する

 

たきざわ法律事務所では、ご依頼内容を一定の型に当てはめて定型的な解決を図るのではなく、状況やクライアント様のご希望に応じた最適な解決策をご提案しています。まずはお気軽にご相談いただき、解決の方向性を探ることからはじめましょう。

 

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まとめ

 

キャリコネの口コミを削除する方法や削除請求にあたっての注意点、キャリコネの口コミ削除を弁護士に依頼するメリットなどを解説しました。

 

キャリコネは求職者や転職希望者が多く参照するウェブサービスであり、ここにマイナスの内容が書き込まれれば企業にとって求人がしづらくなるおそれが生じます。そのため、事実に大きく反する口コミや嫌がらせで書き込まれた口コミなどは、早期に削除請求をすべきでしょう。

 

キャリコネに投稿された口コミの削除は、まずはキャリコネのフォームから直接削除請求をするのが一般的です。フォームに記載した内容や提示した根拠資料などからキャリコネの利用規約に反していると判断されれば、この時点で口コミが削除されます。

 

一方で、この段階で削除が認められない場合には、裁判所に削除の仮処分を申し立てることで解決をはかることとなります。権利侵害があると判断されれば、裁判所からキャリコネの運営者に対して削除の仮処分命令が発せられます。

 

とはいえ、削除が認められる可能性の有無を自社だけで判断することは容易ではないでしょう。そのため、まずは弁護士へ相談したうえで、対応の方向性を定めることをおすすめします。

 

たきざわ法律事務所ではインターネット上での誹謗中傷トラブルへの対応に力を入れており、多くの解決実績があります。キャリコネに投稿された口コミの削除でお困りの際には、たきざわ法律事務所までお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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