女性が既婚者合コンに参加して遭うトラブルとは?注意点を弁護士がわかりやすく解説
「既婚者合コンが気になるものの、参加するのはちょっと不安」。この記事をお読みの方は、そのような心境なのかもしれません。
近年、都市部を中心に既婚者合コンがたびたび開催されていますが、「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないよう、参加する際はリスクを十分に知っておくべきでしょう。
では、既婚者合コンに参加したことで想定されるトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか?また、既婚者女性が合コンに参加する際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?
今回は、男女トラブルに関するサポート実績が豊富な弁護士が、既婚者合コンにまつわるトラブルについて解説します。
目次
既婚者合コンとは
「既婚者合コン」とは、文字どおり参加者を既婚者に限定して開催される合コンです。なかには、「既婚者合コン」とは銘打たず、通常の合コンや飲み会のような名称であるものの募集概要などで「既婚者歓迎」などと謳う事実上の既婚者合コンも存在します。
一般的な合コンは、結婚前の男女が交際相手を見つけるために参加することが多いでしょう。一方で、既婚者合コンはお互いに既婚者であることを前提としたうえで、家庭外で新たな出会いを見つける目的などで参加するものであるようです。
既婚者合コンに参加する主な目的
既婚者合コンの参加者は、どのような目的で参加するのでしょうか?ここでは、男女別に、一般的に想定される目的を紹介します。
男性の場合
男性の場合は、いわゆる「不倫願望」から既婚者合コンに参加することが多いようです。家庭を手放すつもりはないものの、妻にバレずにこっそり交際できる相手がほしい、といったところでしょうか。
女性の場合
女性の場合は、もう少しライトに「独身時代のように遊びたい」「いつまでも女性として見られたい」などの考えから既婚者合コンに参加することが多いようです。
たとえば、夫の不倫など家庭内に何らかの不満があり、その不満を解消するための「気晴らし」として参加することもあるでしょう。
既婚者合コンで想定される主なトラブル
既婚者合コンに参加する際は、トラブルに注意しなければなりません。ここでは、既婚者合コンへの参加から派生し得る主なトラブルを紹介します。
すでに既婚者合コンを発端としたトラブルに巻き込まれてお困りの際は、一人で悩まず、たきざわ法律事務所までお早めにご相談ください。トラブルの内容によっては、弁護士へ相談することで解決できる可能性があります。
不貞行為に発展して抜け出せなくなる
既婚者合コンから、不倫に発展する可能性があります。既婚者合コンは既婚者が男女の出会いを求めて参加するものである以上、そのような事態に発展することはある程度覚悟しなければなりません。
また、一夜限りのつもりが、なかなか抜け出せなくなる可能性もあるでしょう。感情的に抜け出せなくなる可能性もある一方で、たとえばお酒が入った勢いで不貞行為に至ったものの、そのときに相手に写真を撮られるなど弱みを握られ、関係を解消できない事態となるおそれもあります。
ストーカーなど参加者との男女トラブルに発展する
既婚者合コンで知り合った相手からストーカーをされるなど、男女トラブルに発展する可能性があります。
既婚者合コンで自宅や本名などの個人情報を伝えなかったとしても、後をつけられるなどして自宅や本名、勤務先などが知られる可能性は否定できません。そのうえで、相手から「既婚者合コンに参加したことを家族にバラす」などと脅されて交際を迫られるおそれもあるでしょう。
既婚者合コンへの参加自体を配偶者などに知られたくないと考えるケースは多く、参加したという事実自体が自身の弱みになり得る点に注意が必要です。
知り合いにバレて悪評が広まる
既婚者合コンをしたことが周囲に知られ、悪評が広まるおそれがあります。
たとえば、既婚者合コンをしている同じ会場に偶然知り合いが居合わせ、その知り合いが噂を広める可能性があるでしょう。また、主催者の情報管理が甘ければ、そこから情報が流出するおそれもあります。
既婚者合コンに参加していることが知れ渡れば、配偶者との関係に亀裂が生じるおそれがあるほか、勤務先や職務の内容などによっては仕事にも影響が及ぶかもしれません。
配偶者に不倫がバレて離婚や慰謝料請求がされる
既婚者合コンに参加する最大のリスクは、配偶者にバレて離婚や慰謝料請求がなされることです。
既婚者合コンを発端として不貞行為(性的関係を伴う不倫)に発展した場合、これは離婚や慰謝料請求の原因となります。また、不貞行為にまでは至っていなくても頻繁に「既婚者合コン」に参加すれば、これ自体が離婚や慰謝料請求の原因となる可能性もあります。
「ちょっとした息抜き」のつもりが家庭を破綻させることとならないよう、既婚者合コンへの参加は慎重に行うべきでしょう。
既婚者合コンに女性が参加する際の注意点
既婚者合コンでトラブルに発展するリスクを最小限に抑えるためには、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?ここでは、女性が既婚者合コンに参加する際の主な注意点を解説します。
「身バレ」対策を徹底する
1つ目は、いわゆる「身バレ」対策を徹底することです。
特に、女性が既婚者合コンに参加する際は、「身バレ」対策に注意しなければなりません。自分の住所や勤務先などの情報は、できるだけ伏せたほうがよいでしょう。なぜなら、既婚者合コンに参加していることを知られていること自体が、既婚者女性にとっては「弱味」を握られる事態となりかねないためです。
また、SNSのアカウントなら教えてよいと考えるかもしれませんが、そこに掲載している情報から勤務先や住所などの情報が知られる可能性もあります。
トラブルに発展するリスクを最小限に抑えるためには、あくまでもその場を楽しむに留め、自身の特定につながる情報はできるだけ伝えない方がよいでしょう。
その場の雰囲気に流されない
2つ目は、その場の雰囲気に流されないことです。
既婚者合コンではお酒が入ることも多く、場の雰囲気に流されてしまうおそれがあります。日ごろの生活とは違う楽しさで、高揚してしまうこともあるでしょう。しかし、その場の雰囲気に流されて、当初自分で決めたルールを破ることは避けるべきです。
たとえば、身バレ対策として「顔がわかる写真には写らない」と決めたのであれば、これは徹底すべきでしょう。また、雰囲気に流されて性的関係を持つべきではありません。
お酒を飲み過ぎれば判断能力が鈍る可能性もあるため、その場の雰囲気に流されないためには、自身が飲酒する量に注意を払う必要があります。
既婚者合コンにのめり込み過ぎない
3つ目は、既婚者合コンにのめり込み過ぎないことです。
参加した既婚者合コンが楽しければ、「また参加したい」と考えるかもしれません。しかし、既婚者合コンに参加する回数が多ければ、それだけトラブルに遭う確率は高くなります。
また、たとえ不貞行為には発展しなかったとしても、既婚者合コンに頻繁に参加をしているとなれば、これ自体が離婚や慰謝料請求の原因となるおそれも生じます。そのため、既婚者合コンに興味があったとしても、のめり込み過ぎず節度を持って参加すべきでしょう。
信頼できる合コンを選んで参加する
4つ目は、信頼できる合コンを選んで参加することです。
都心部では、さまざまな人や団体が既婚者合コンを主催しています。そして、既婚者合コンのトラブルをいかに抑止できるかは、主催者に左右されるといっても過言ではありません。
たとえば、参加者の中に嫌がっている相手に執拗に話しかけたり身体を触ったりする人がいる場合、主催者が注意してくれる場合もあれば、特に何もしない場合もあるようです。
また、他の参加者と何度もトラブルとなっている者についても何ら対策をせず、トラブルが繰り返されることもあるでしょう。できるだけ信頼できる合コンを選んで参加することで、少なくともその場でのトラブルを抑止することにつながります。
既婚者合コンに参加する前に考えるべきこと
既婚者合コンに参加することで生じるリスクは、決して小さいものではありません。そのため、既婚者合コンには安易に参加するのではなく、本当に参加するかどうかを慎重に検討すべきでしょう。ここでは、既婚者合コンに参加する前に考えるべきことを2つ紹介します。
自身が既婚者合コンに参加する本当の目的は何か
既婚者合コンに参加する前に、なぜ自身が既婚者合コンに参加するのか、その目的を考えてみましょう。
知り合いを作りたいのであれば、既婚者合コンでなくてもよいかもしれません。日々にマンネリを感じているのであれば、スポーツ教室など習い事をはじめてみることも一つの手です。
また、「夫の不貞行為への仕返し」など夫婦関係に問題が生じているのであれば、既婚者合コンに参加する前に、弁護士へ相談すべきでしょう。夫の不貞行為の証拠があれば慰謝料請求や別居をしての婚姻費用請求などの選択肢があるものの、自身も不貞行為をし返してしまえばこれも困難となるためです。
既婚者合コンに「何となく」といった目的で参加すれば、その場の雰囲気に流されトラブルに発展しやすくなります。そのような事態を避けるため、あらかじめ自身にとっての目的を検討することをおすすめします。
リスクを負う覚悟はあるか
先ほど解説したように、既婚者合コンへの参加にはさまざまなリスクがあります。既婚者合コンに参加したことが家族に知られれば、家庭内での居心地が悪くなるかもしれません。
また、不貞行為に発展したり既婚者合コンにのめり込んで家庭を疎かにしたりすれば、離婚や慰謝料請求の原因となります。さらに、職場の人など周囲に知られる事態となれば、仕事に影響が及ぶリスクもあるでしょう。
このようなリスクを負ってまで、自身は既婚者合コンに参加したいのでしょうか?参加する前に、自問自答をすることをおすすめします。
既婚者合コンでトラブルに発展する前にたきざわ法律事務所へご相談ください
夫婦関係でお困りの際は、安易に既婚者合コンに参加してトラブルに発展する前に、たきざわ法律事務所へご相談ください。最後に、たきざわ法律事務所の主な特長を4つ紹介します。
夫婦問題や男女問題の解決に強みを有している
たきざわ法律事務所は、夫婦トラブルや男女トラブルの解決に強みを有しています。豊富な解決実績があるため、安心してご相談いただけます。
フットワークの軽さを自負している
たきざわ法律事務所では、フットワークの軽さを自負しています。
夫婦トラブルや男女トラブルでは、「できるだけ早期に相談したい」「夜間しか相談できない」などさまざまな事情があることでしょう。そのようなご要望にも可能な限り対応いたしますので、相談のお申し込みの際にお伝えください。
難しい言葉を使わずにアドバイスをする
「弁護士に相談したものの、難しい言葉で説明をされてよく理解できなかった」という場合もあるようです。たきざわ法律事務所では、できるだけ難しい言葉を使わずにアドバイスを行うため、そのような心配はいりません。
状況に応じた最適な解決策を提案する
夫婦トラブルや男女トラブルの解決策は、一つではありません。相談者様のお気持ちや状況などによって、最適な解決策は異なります。
たきざわ法律事務所では、決まった枠にあてはめて定型的な解決をはかるのではなく、相談者様や状況に応じた最適な解決策をご提案します。
まとめ
既婚者合コンで想定されるトラブルや、既婚者合コンへの参加をトラブルに発展させないための対策などを解説しました。
既婚者合コンに一度参加しただけでは、これが離婚原因となる可能性は低いでしょう。一方で、頻繁に既婚者合コンに参加して家庭を疎かにした場合や、既婚者合コンで出会った相手と不貞行為に発展した場合などには、離婚や慰謝料請求の原因となります。
既婚者合コンでトラブルに巻き込まれないためには、場の雰囲気に流されないよう注意するとともに、「身バレ」対策を徹底するようにしてください。
たきざわ法律事務所では男女トラブルや夫婦トラブルの解決に力を入れており、多くのサポート実績があります。配偶者の不倫など夫婦関係でお困りの際は、既婚者合コンに参加する前に、たきざわ法律事務所へご相談ください。